トリニティがWindows 10 Mobileスマホ「NuAns NEO」の発表会を開催!薄くすることは誰のため?あえて薄くしないという考え方で作られた製品コンセプトを紹介【レポート】


Windows 10 Mobile搭載SIMフリースマホ「NEO」

既報通り、トリニティは11月30日、都内で「NuAns NEO製品発表会」を開催し、Windows 10 Mobileを採用するSIMフリーの約5.0インチHD(720×1280ドット)スマートフォン(スマホ)「NuAns NEO」(以下、NEO)を2016年1月に発売することを発表した。

このNEOは「CORE」と呼ばれる本体とは別にカバーを別途購入して自分だけのスマホにカスタマイズできるというコンセプトの製品で、本体の価格は39,800円(税抜)、背面のカバーは上下2色の組み合わせで楽しめる「TWOTONE」が一番安いもので1個あたり1,400円(税抜)から、手帳型の「FLIP」は2,750(税抜)となっており、本体価格にプラスしてカバー代3,000円ほどで購入できる。すでに事前予約が公式Webストア「Trinity Online Store」のほか、Amazon.co.jpなどで受付開始されている。

今回は発表会において同社 代表取締役社長の星川哲視氏によるキーノートスピーチで明かされたNEOのコンセプトについて紹介していく。

02

トリニティはiPhoneをはじめとしたスマホなどのケースやカバーといったアクセサリーを販売するメーカーだ。そんな同社の星川氏がスマホを作ることについて「iPhoneをはじめとするiOSデバイス向けにアクセサリーブランド『NuAns』の世界感を実現してきたが、iPhoneユーザー以外にNuAnsの世界感を届けてはいなかった」と振り返り、一方で「iPhone以外で自分が欲しいと思うデバイス、ライフスタイルの中心となりNuAnsの世界感を実現できるデバイスがなかった。」と明かした。

03


04

続いて「日本はキャリア(携帯電話会社)が決めた仕様のものを買うか、格安スマホの両極端でここじゃない選択肢ができるのではないか、そして、我々の世界感がだせるのではないか」と語り、NuAnsの世界感をスマホで実現しようとしたことが"はじまり"だと述べた。

05


06

そんな中で、OSにWindows 10 Mobileを選んだ理由について「Windows 10がマイクロソフトにとっても新しいチャレンジ、我々も"New Answer"を出してみたいと言うことでチャレンジした」とし、「シームレスワークスタイル、セキュリティーに対する取り組み」であると語った。

07

また、NuAnsのものづくりについて、中国のODMやOEMメーカーを利用することでコストを抑えて最速でスマホを"作る"こともできるが、これでは価値は「価格」や「早さ」だけとなると一部の格安スマホの流れを否定。さらに「今までと違うものを作りたい」、「自分たちが欲しいと思える生活の中心に置いて使いたい」ということから新しいコンセプト、新しいデザインで設計していると説明した。

09

加えて、現在の流れにもなっているスマホの薄さ競争に触れて「この薄さにユーザーメリットがあるんだろうか?それよりももっと良いことがあるんじゃないか?」と考え、最終的な完成形として薄さだけを求めることはせず、適度な厚みがあってラウンドシェイプで持ちやすいことや大容量バッテリー、さまざまなスタイルの提供をコンセプトに考えていると語った。

10


11

ボディースタイルのコンセプトについて「我々はアクセサリーメーカーから来ているといこともあって、考え方を変えた。そこで出てきたのが"コアコンセプト"でスマホのコア(本体)とスタイル(周りの部分)を分離して考えた」と説明した。

12


13

カバーの内側には「Suica」や「PASMO」といったカードを内蔵出来るスロットがある。

15

カバーの3Dデータも公開され、自作やサードパーティーのカバーの作成を支援する。

16

スペック的にもWindows 10 Mobileの特徴として表示するスクリーンにあわせて表示が変わる「Continuum」機能があるが、搭載するチップセット「Qualcomm Snapdragon 617」が発売前ということもあり、NEOは暫定的にこの機能に対応していると紹介した。なお、Continuumを利用する際のディスプレイ出力はMiracast経由(ワイヤレス)としている。

17

SIMフリーであるNEOが対応するバンドは、3Gが1、6、8、9、19、4Gは1、3、8、19、28に対応し、NTTドコモやソフトバンクのプラチナバンドにそれぞれ対応する。

19

USBコネクターは新規格の「USB Type-C」を採用し、「Qualcomm Quick Charge 2.0」の高速充電に対応する。

21

ハードウェアでは「NFC Type A/B/FeliCa」に対応。ベンダーのアプリが対応すればそれぞれの機能が使えるようになるとのことだったが、セキュリティー領域がないため、Androidで実現している日本のおサイフケータイ機能には対応しないという。一方、カードの読み書きができることもあり、カード型のSuicaなどのチャージもアプリが出れば対応できるのだとか。

23

14

発売は2016年1月を予定しており、予約の先着順に出荷開始する。コアとスタイルというユニークな販売形式を取るNEOだが、個性的なカバーが用意されており数パターンなど複数の組み合わせで予約して置いた方が絶対楽しめるだろう。上だけ数パターンや下だけ数パターンなどお気に入りのカバーとバリエーションという予約の方法もオススメだ。








記事執筆:mi2_303


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
Windows 10 Mobile 関連記事一覧 - S-MAX

共有する

関連記事

【ケータイラボ】3Gハイスピード対応!超薄型ケータイ「709SC」

最近のSoftbank端末は薄型ケータイが多い。鞄に入れずポケットなどに入れて持ち運ぶユーザーとしては、薄くて軽い端末はかなりありがたい。今回発売された「709SC」も12.9mmといちばん薄いというわけではないが、かなり薄い端末である。…

【ケータイラボ】au初のテレビ電話対応機種「W47T」

持ち歩いてさっと使う携帯電話にテレビ電話なんて必要なのかなぁと最初は思ったものだ。カップルや親子同士などではアリなんかなぁなどと思ったりもしていた。しかし、知り合いの聴覚障害者がテレビ電話機能を利用して手話で会話してい…

【ケータイラボ】最大800kbpsまで対応!W-OAM typeG対応通信端末「AX530IN」

「WX530IN」は、PHS高度化通信規格であるW-OAMをさらに高速化した「W-OAM typeG」に初めて対応したカード端末。2007年春より発売の予定。「AX530IN」は、PHS端末としては初めてQAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)に…

【ケータイラボ】際立つ薄さ約11.9mm!3Gハイスピード対応スリムケータイ「707SCII」

「707SCII」は、薄さ約11.9mmを実現したスリムケータイ。発売時期は今春を予定し、価格はオープンプライス。「707SCII」は、薄さ11.9mmのスリムボディーを採用したので、バッグやポケットに入れてもかさばらずに、スマートに持ち運べる…

【デジカメ調査室】乾電池対応!光学6倍ズームのコンパクトデジカメ「LZ7」

「LZ7」は、720万画素CCDを搭載した乾電池対応のコンパクトデジタルカメラで、2月9日より発売を開始する。カラーバリエーションは、シルバーのみ。価格は、オープンプライス。市場想定価格は、3万3,000円前後の見込み。外出先でも手…