集客と収益を生み出す新たなエコシステム「LINEアカウントメディア プラットフォーム」


LINEは、同社が運営するコミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」における新たな取り組みとして、LINEの公式アカウントを利用したニュース配信機能を外部メディア向けに開放する「LINEアカウントメディア プラットフォーム」を発表した。

その第一弾として、大手新聞社、通信社、TV局など24メディアをパートナーとし、公式アカウントの提供を開始した。

■プラットフォーム戦略の一環としての新サービス
LINEでは「LINE」の豊富なユーザー基盤・高いアクティブ率を背景にしたプラットフォーム戦略の一環として、2013年7月よりスマートフォンニュースアプリ「LINE NEWS」を公開。その後、2014年4月には「LINE NEWS」公式アカウント(LINE ID: @linenews )を通じ、ニュースを1日3回ダイジェスト形式で配信する「LINE NEWS DIGEST」の提供を開始した。

たとえば「LINE NEWS DIGEST」では、

1)別のアプリやブラウザを立ち上げることなく、日常的に利用するLINEアプリ上からプッシュ配信でニュースを受け取ることができる。

2)イメージ画像とシンプルな記事タイトルで、編集部が厳選した話題のニュースを視覚的に把握できる。

という点などが評価され、ニュース・情報収集に積極的な層はもちろん、日常的にニュースに触れていない層にも利用を拡大してきた。

■「LINE NEWS マガジン」新設、MAUは1200万人へ
そして2015年4月には、「LINE NEWS DIGEST」で培ったノウハウを活かし、より細分化された情報の提供を行うべく、スマートフォン時代における雑誌の役割を担うサービスとして「LINE NEWS マガジン」を新設。

「LINE NEWS マガジン」では、『東京トレンド』『野郎メシ』『動物萌え』等、ユーザーが自身の好みに応じて選択したマガジンを週1〜2回程度、公式アカウントからダイジェスト形式でプッシュ配信を行うサービスとして、現在までに26マガジンを展開している。

これらの取り組みの結果、さらなる利用者層の拡大に繋がり、2014年4月の「LINE NEWS」公式アカウント開設から13か月となる2015年5月時点で、月間アクティブユーザー数(MAU)は1200万人を記録、国内有数のニュースサービスとして成長。

■これまでの集大成としての新たなメディアプラットフォーム
このたび発表した「LINEアカウントメディア プラットフォーム」は、これまで培ってきた「LINE NEWS DIGEST」および「LINE NEWS マガジン」のノウハウを活かし、LINEの公式アカウントを使ったニュース配信機能を外部メディア向けに開放するものとなる。

これにより、参画メディアは自社の公式アカウント(LINEアカウントメディア)を開設後、LINEより提供されるニュース配信CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を通じ、独自の視点で厳選したニュース記事をダイジェスト形式にパッケージングし、当該公式アカウントをフォローしているLINEユーザーに対してプッシュ配信することができるようになる。

■LINE側による集客増加支援も
LINE側では、LINEアプリおよび「LINE NEWS」公式アカウントを通じ、参画メディアのアカウントへの集客(フォロワー増加)支援を行うほか、各メディアが配信するダイジェスト記事内に広告掲載スペースを提供することにより、収益化支援も行っていく(原則、発生した売上の50%をメディア側に分配)。

なお、第一弾として、大手新聞社、通信社、TV局など24メディアが参画、すでに公式アカウントの提供を開始しており、今後も順次、参画メディア数およびメディアジャンルの拡大を予定している。

■メディア側が伝えたい記事が読者に伝えられない現在の環境
昨今、インターネットにおけるニュース記事の消費チャネルとして、ポータルサイト(キュレーションアプリを含む)とソーシャルメディア、バイラルメディアが主流となっている。

特に自前ではまともにコンテンツを作らず、人気のある別メディアのコンテンツを根こそぎ転載・引用することで大量に集客し、広告費を荒稼ぎするバイラルメディアによって、良質な記事コンテンツが本来とは異なる消費のされ方をするようになってきた。

またポータルサイトにおいては、各メディアが伝えたい思いを込め作成した珠玉の記事があったとしても、ポータルサイト側(アルバイトや契約社員などの素人同然のトピックス選別担当者)の狭い偏った視点でトピックスが選別され掲載されるため、重要な記事、良記事が取りあげられる機会が失われている。しかし、人々が集まってくれないとポータルとしての意味が失われてしまう。

■注目されるのは意味のない炎上ネタばかり
ほとんどのポータルでは、多くの注目を集める炎上ネタばかりがトピックスに掲載されており、本当に役に立つ記事、知識を向上させる記事といった良質の記事は、トピックス担当者の興味を持たれずに数多の配信記事の中に埋もれて行ってしまい、注目されることはない。

運良くトピックスに上がったとしてもポータルサイトのブランドネームの下で提供されるため、ユーザーの手元に届く過程で、配信元のメディアの存在や視点が削ぎ落とされてしまっているという実情があった。

ポータル側も「もちろん良記事は欲しい」、「でも人の集まる炎上コンテンツも欲しい」といったジレンマに陥っていたのが現状であったわけだ。

■バイアスのかかったソーシャル経由の記事配信
かたや、FacebookやTwitterのソーシャルメディアにおいては、ユーザーがフォローしている友人・知人という色眼鏡(フィルター)を通した記事のみがタイムライン上で共有される形となっており、様々な視点といった多様性が失われている実態がある。

■メディアの特質を取り戻す新プラットフォーム
こうした経緯から、このたび発表した「LINEアカウントメディア プラットフォーム」の取り組みが生み出された。

このプラットフォームによって、現在ポータルサイトに配信されてくる多数のコンテンツ、埋もれてしまっている個々のメディアが持つ独自の視点・観点を持つ良質なコンテンツを、再度メディア側に回帰させることが可能となる。メディア側が注目して欲しいコンテンツをメディア自身がおススメすることができるようになるわけだ。

LINEユーザーに対して、各メディアのアカウントによって独自の視点で配信されるニュースを気軽に受信し、見比べることができる機会を提供する。LINEユーザーは、これまで埋もれてしまっていた良記事と出会う機会がぐっと増えることになる。

これにより、従来のポータルサイト・ソーシャルメディアによる単一な視点に拠らない多様な選択肢・観点を提供することが可能になるというわけだ。

image01

なお今後、LINEでは「LINEアカウントメディア プラットフォーム」の展開により、メディア各社との連携を強化し、プラットフォームとしてのさらなる成長・拡大を図っていくとしている。

■スタンププレゼントキャンペーン
なお、今回の「LINEアカウントメディア プラットフォーム」の展開開始を記念して、参画メディアのアカウントの中から計3メディアを友だち登録したユーザーに「選べるニュースX大長編ドラえもん」スタンプをプレゼントするキャンペーンを行う。
image02

期間:2015年12月1日(火)〜2015年12月28日(月)
条件:参画メディアのアカウントの中から計3メディアを友だち登録

■第一弾参画メディア
媒体名          LINE ID
朝日新聞デジタル     @oa-asahishimbun
毎日新聞         @oa-mainichi
産経ニュース       @oa-sankeinews
時事通信ニュース     @oa-jiji
BBC News         @oa-bbcnewsjapan
AFPBB News        @oa-afpbb
テレビ朝日        @oa-tvasahi-geinou
スポーツニッポン     @oa-sponichi
日刊スポーツ       @oa-nikkansports
サンスポコム       @oa-sanspocom
スポーツ報知       @oa-sportshochi
デイリースポーツ     @oa-dailysports
ORICON STYLE       @oa-oriconstyle
ダイヤモンド・オンライン @oa-diamondonline
ニューズウィーク日本版  @oa-newsweekjapan
PRESIDENT         @oa-president
現代ビジネス       @oa-gendaibusiness
映画.com         @oa-eigacom
サッカーキング      @oa-soccerking
TechCrunch Japan     @oa-techcrunchjapan
アスキー         @oa-ascii
クックパッドニュース   @oa-cookpadnews
Fashionsnap.com      @oa-fashionsnap
All About         @oa-allabout

■LINE

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