自撮り用フロントカメラが日本初1300万画素に!カメラとディスプレイが進化したauスマホ「HTC J butterfly HTV31」を写真と動画で紹介【レポート】


使いやすさとハイスペックが融合した新しいHTC J butterfly

既報通り、KDDIおよび沖縄セルラーは14日、今夏以降に発売・開始する新モデルや新サービスを披露する「au発表会 2015 Summer」を開催し、約5.2インチWQHD(1440×2560ドット)液晶を搭載したAndroid 5.0(開発コード名:Lollipop)採用スマートフォン(スマホ)「HTC J butterfly HTV31」(HTC製)を6月上旬に発売することを発表した。

すでに5月15日よりauショップ店頭や公式Webストア「au Online Shop」などで事前予約受付が実施されており、価格(税込)はすでに紹介したように本体価格が78,840円で、実質負担額が誰でも割を適用した他社から乗り換え(MNP)で21,600円、それ以外で37,800円。

HTC J butterfly HTV31はオクタコアCPU(2.0GHzクアッドコア+1.5GHzクアッドコア)のQualcomm製「Snapdragon 810(MSM8994)」を搭載し、3GB内蔵メモリー(RAM)、32GB内蔵ストレージ、そして、受信時最大225Mbpsのキャリアアグリゲーション(CA)対応4G LTEなどの仕様となるハイエンドスマホだ。

今回は発表会のタッチ&トライコーナーで実際にHTC J butterfly HTV31の実機を写真と動画で紹介していく。

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HTC J butterfly HTV31は正面の画面周りの縁(ベゼル)部分をカラー化することで個性が明確となった。本体色は左から「Rosso(ロッソ)」および「Silk(シルク)」「Indigo(インディゴ)」の3色。ベゼルの印象が変わったことで従来の初代「HTC J butterfly HTL21」や2代目「HTC J butterfly HTL23」などの「HTC J butterfly」シリーズより、「HTC J One HTL22」のような雰囲気だ。

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光沢仕上の背面は光が当たらない場所ではIndigoは黒に近い印象で、Rossoも同様にワントーン落ちた色合いに見えた。

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防水(IPX5およびIPX7準拠)や防塵(IP5X準拠)に対応していることもあり、左側面には防水キャップの中にmicroSDカードとau Nano IC CARD 04スロットがある(写真=上)。右側面には電源キー、ボリュームキーがある(写真=下)。

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上面にはリモコン用の赤外線通信ポート(写真=上)、下面にはmicroUSB端子、イヤホンマイク端子、マイクがある(写真=下)。

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HTC J butterfly HTV31の特徴的なアウトカメラは前機種同様「HTC Duo Camera」が搭載されており、撮影後にピント位置を変えることが可能だ。メインのカメラは約2020万画素CMOSセンサー、もう1つのカメラで距離や深度を測るようになっている。

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前面はシンプルなデザインということもあり、一際目立つフロントカメラは日本初となる約1300万画素CMOSセンサーを搭載している。これにより、リアカメラと同様の画質で自撮り(セルフィー)が可能となった。また、撮影にはセルフタイマーや音声による撮影をサポートし、さらに「美肌効果」モードでセルフィーをサポートする。

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撮影後にピント位置を変更できるUFocusは特別な撮影の必要がなく後から調整できるのが便利だ。

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撮影モードのユーザーインターフェース(UI)は従来通りの大きなアイコンメニューで、今回新たに「Rawカメラ」および「フォトブース」、「スプリットキャプチャ」が追加となった。RAWカメラはイメージセンサーからの出力をそのまま記録した”生(RAW)”データをDNG形式で記録するもの。フォトブースはプリクラのような写真が撮れ、スプリットキャプチャはインカメラとアウトカメラ同時に撮影するというものだ。

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RAWカメラはオート撮影の他に「ホワイトバランス」および「露出補正」、「ISO感度」、「シャッタースピード」、「フォーカス」を”一気”に設定可能だ。同時発表となったLG Electornics製「isai vivid LGV32」もすでに紹介したように同じくRAW撮影やマニュアルモードが用意されているが、HTC J butterfly HTV31は使いやすいシンプルなUIでそれらを実現している。

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フロントのステレオスピーカーは「HTC BoomSound」と「Dolby Audio(ドルビーオーディオ)」に対応する。音の広がりと小さい音もしっかりと聞き分けられるようチューニングしてあった。さらにハイレゾオーディオ再生にも対応する(要ハイレゾオーディオ対応ヘッドフォン)。

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フリップ型ケース「HTV31 HTC Dot View Case」(別売)は専用アプリが進化し、メッセージの出力(文字色、背景色の指定可)、簡単なレトロゲームを楽しむことができる。

最後にHTC J butterfly HTV31の各種機能を紹介する 操作デモ動画をご覧ください。

動画リンク:https://youtu.be/u-TOKDnGbN4

HTC J butterfly HTV31はホームUIとなる進化した「HTC Sense 7」を含め前機種よりも大きく進化している。カメラ機能はオートモードの進化で頭打ちとなるかと思われたが、HTC Duo Cameraの機能やRAWカメラなどの撮影者が撮りたいものが撮れるよう敢えていじれる部分を用意するというアプローチは間違っていないと思う。

スペックや機能において不満に思うことはないだろう。強いて言うならワンセグやフルセグといったテレビ(TV)用の内蔵アンテナがあればというぐらいで、これもTVをあまり観ない人にはマイナスとなることではない。

海外では不振の続くHTCだが、国内向けオリジナルモデルということで、なかなか魅力的な製品に仕上がっていると思われる。

◯主な仕様
基本スペック
商品名HTC J butterfly HTV31
OSAndroid 5.0
メーカーHTC Corporation
ディスプレイ約5.2インチ/WQHD
カメラメインカメラ:約2020万画素
サブカメラ:約1300万画素
重量約162g
電池容量2700mAh
サイズ約73(W)x151(H)x10.1(D) mm
(最厚部 約10.7mm)
メモリー約32GB(ROM)
約3GB(RAM)
連続通話/待受時間通話時間:約1120分(VoLTE)
待受時間:約370時間(LTE/WiMAX 2+)
カラーロッソ、シルク、インディゴ
外部メモリーmicroSDXC(最大200GBまで)

対応サービス・機能
4G LTE
受信最大225Mbps
キャリアアグリゲーション対応

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