KDDIから防水・防塵性能を高めた新機種が発売 海水対応で水中撮影可能


アウトドアファン待望のシリーズがアップデート!

既報通り、KDDIおよび沖縄セルラーは14日、今夏以降に発売・開始する新モデルや新サービスを披露する「au発表会 2015 Summer」を開催し、防水・防塵に加え、さまざまな耐性を持ったAndroid 5.1(開発コード名:Lollipop)採用の京セラ製タフネススマートフォン「TORQUE G02」を発表しました。発売時期は2015年7月上旬を予定し、昨日5月15日からauショップおよび公式Webストアなどにて事前予約受付が開始されています。

auといえばケータイ(フィーチャーフォン)時代から定期的に「G'z One」シリーズのような対衝撃性能や防水・防塵性能を高めたタフネスモデルを発売し、常に一定のユーザー層を獲得してきた実績があります。京セラの「TORQUE」シリーズもまたタフネススマートフォンとして登場した機種で、日本では昨年夏に初代の「TORQUE G01」を発売。本機はその後継機種となります。

米国国防総省(いわゆる「米軍」)が定める耐久試験(MIL-STD-810G規格)にも準拠する高い堅牢性はそのままに、どういった進化とアプローチが施されたのでしょうか。今回はそんな注目度の高いTORQUE G02を発表会のタッチ&トライコーナーで試作機に触れることができましたので写真や動画とともに紹介したいと思います。

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本体カラーはレッドおよびブラック、グリーンの3色

TORQUE G02の最大の特徴はやはり高耐久性能。防水や防塵、対衝撃、耐振動、温度耐久などなど、ありとあらゆる悪条件に耐え得る堅牢性がすべてと言っても良い製品です。

そして、今回新たに加わった最もアピールされているのが「耐海水」です。前機種であるTORQUE G01からすでに「耐塩水」はクリアしており、事実上海での使用などには対応していましたが、メーカー側は飽くまでも「塩水」対応を謳っており、ミネラル成分や各種有機物などを含有する海水での使用は推奨していませんでした。

それが本機ではついに海水対応となり、名実ともに海での使用ができるように。海水での使用試験は京セラ独自で行っており、「常温の海水かつ静水状態で水深1.5mに約30分沈めても本製品内部に浸水せず、電話機の性能を保つ」ことが条件となっています。

この海水中での使用を公式に謳ったスマホは本機が世界初。単なるタフネスモデルではないオンリーワンの性能が光ります。

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海の中でも大丈夫!

特に海水対応をさらに印象付けているのはカメラ周りの機能です。本機は水中を感知すると自動で水中モードに切り替わり、カメラ撮影時は水中で変化する色味や歪みを自動的に補正し最適化された写真が撮影できます。

説明員によれば、この水中を感知する技術については企業秘密であるとのこと。展示会場内でも従来の一般的なスマホと本機で水中で撮り比べるデモが実演されていましたが、その画質の差は歴然でした。

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海へ持って行きたくなるスマホ

基本性能も着実に強化されており、前機種では4.5インチだったディスプレイは4.7インチへと大型化。OSも最新のAndroid 5.1(開発コード名:Lollipop)を採用し、前機種で要望の多かったワンセグ機能も搭載しました。

ディスプレイサイズの大型化に伴いボディサイズも若干大きくなりましたが(横幅68mmから72mmへ)、5インチオーバーのディスプレイが主流となっている昨今のスマホに慣れている人ならあまり大きくは感じないでしょう。

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正面。ディスプレイ解像度はHD(720×1280ドット)だが、IGZO液晶採用でメリハリの利いた美しい表示品質


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背面。堅牢性を主張した力強いデザインが素敵だ。下部のデュアルスピーカーも目を引く


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下面。マイクとmicroUSB端子がある


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microUSB端子は防水キャップ式


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上面。イヤホンマイク端子がある


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イヤホンマイク端子も防水キャップ式


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左側面。音量ボタン、ダイレクトボタン、ストラップホールが並ぶ


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右側面。シャッターボタン、電源ボタンが並ぶ。左端のくぼみは後述する端末ホルダー用


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バッテリーは取り外し可能。高い防水性能と耐久性能のために背面カバーは2重構造となっている


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カラビナ付きの端末ホルダーやリストストラップもオプション販売される


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リストストラップは端末を付けても海に浮かぶフローター仕様。価格は2,800円を予定


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端末ホルダー「Hard Holder」。価格は3,000円を予定

TORQUEシリーズはアウトドア用のグローブ(手袋)をしていても操作が可能である点も特徴となっており、本機でもその性能は健在。本体側面の各種ボタンなども大きく作られており、グローブをしたままでも操作しやすいデザインになっています。

左側面にあるダイレクトボタンは受話やよく使うアプリを設定するなど、ある程度自由な使い方が出来るようになっています。

正面に配置されたホームキーなどが独立した物理ボタンとなっているのも京セラの特徴の1つです。一般的なAndroidスマホではこれらのキーはソフトウェアとなっており、画面上に表示されることが多いですが、京セラはURBANOシリーズなどでも一貫して物理ボタンを採用しています。

本機の場合は当然グローブをした手でも操作しやすいようにという観点からですが、触れるだけで操作が完了してしまうソフトウェアボタンに使いづらさを感じているユーザー層は一定数いるようで、そういった層からの京セラ製品を支持する声は少なくありません。

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ホームキーなどが物理ボタンである安心感はとても大きい

ソフトウェア面も充実が図られており、登山用ナビゲーションアプリや全国の波情報アプリ、ランニングやウォーキング用のサポートアプリ、天体観測用アプリなど、さまざまなアウトドア向けアプリをプリインストールしています。

本体機能やアプリの紹介などは以下の動画でもご覧いただけます。


S-MAX:京セラ製「TORQUE G02」ファーストインプレッション


一般的なスマホがひたすら性能や薄さを追い求める中、ほぼ唯一と言っても良い高い堅牢性を武器に登場した前機種のTORQUE G01。あれから1年で本機が登場したことは、その方向性に一定の支持があったことを意味しているのではないでしょうか。

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より楽しく、より堅牢に、よりアウトドアに


◯主な仕様
基本スペック
商品名TORQUE G02
OSAndroid 5.1
メーカー京セラ
ディスプレイ約4.7インチ/IGZO
カメラメインカメラ:約1300万画素
サブカメラ:約500万画素
重量測定中
電池容量2910mAh
サイズ約72(W)x147(H)x14.2(D) mm
(暫定値)
メモリー約16GB(ROM)
約2GB(RAM)
連続通話/待受時間測定中
カラーグリーン、レッド、ブラック
外部メモリーmicroSDXC(最大128GB)

対応サービス・機能
4G LTE
受信最大150Mbps
キャリアアグリゲーション対応

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