名称はジーンズのCMから？NTTレゾナントが格安1万円からの「gooのスマホ」発表会を開催！オクタコア搭載「グーマルサン」を含む3機種を発表【レポート】

2015/04/23 22:55

gooがリーズナブルでハイパフォーマンスなZTE製Android 5.0スマートフォンを発表

既報通り、NTTレゾナントは22日、都内で「事業戦略説明会」を開催し、同社が提供・運営するWebポータルサービス「goo」ブランドにて展開する格安スマートフォン（スマホ）サービス「gooのスマホ」を新たに立ち上げ、まずはじめにZTE製スマートフォン（スマホ）「g01（グーマルイチ）」（「ZTE Blade L3」ベース）および「g02（グーマルニ）」（「ZTE Blade S Lite」ベース）、「g03（グーマルサン）」（「ZTE Blade S」ベース）を発売すると発表した。

3機種ともにAndroid 5.0（開発コード名：Lollipop）を搭載し、約5.0インチの画面サイズであること、そして、g01が10,000円（税抜）、g02が20,000円（税抜）、g03が30,000円（税抜）と1〜3万円の低い価格設定となっており、スマホ初心者や価格が障壁となってスマホに移行できないユーザーや、すでに格安スマホを使っていてさらに性能のステップアップをしたいユーザーに向けた製品となっている。

今回は、NTTレゾナント代表取締役社長の若井昌宏氏およびポータルサービス部門長の鈴木基久氏に加え、ZTEアジア太平洋ロシア統括本部総経理の張樹民氏も登壇した発表会の模様を写真を交えてレポートしていく。

NTTレゾナント代表取締役社長の若井昌宏氏
はじめに登壇したNTTレゾナント代表取締役社長の若井昌宏氏が同社が取り組む「教えて!goo」や「goo防災アプリ」をはじめとするアプリサービス、技術プラットフォームサービス、開発プロセス支援業務をエンドユーザー向けや企業向けの「スマホを中心とした”おもてなし”」と説明した。

スマホを中心とした”おもてなし”

全体像の説明の後、若井氏は「端末、SIM、アプリ、アフターサポートをワンストップで提供することがソリューションにつながるのではないかという考えに至り、『gooのスマホ』をデビューさせることになりました。」と新しい取り組みを発表した。

同社メディア事業部ポータルサービス部門長の鈴木基久氏
続けて、gooのスマホについて同社メディア事業部ポータルサービス部門長の鈴木基久氏が登壇して説明。同氏は「gooはこれまでのオンラインサービサーとしての立場から転換をし、すべての人の手のひらにポータルを、手のひらにWebに繋がる扉をかけ声として、スマートフォン、通信用SIMカード、アプリケーション、ヒューマンサポートの四位一体型のポータルサービスとしてgooのスマホの提供を開始するに至りました。」と語り、さらに「たった今からgooはオンラインサービスからパームトップポータルサービスへ転換します。」と発表した。

"四位一体型"のgooのスマホサービス

g01について「3Gネットワーク専用ですが、本格的にお使いいただける5インチの大画面ディスプレイを搭載し、業界最安値でご提供させていたくもの」と説明し、販売価格10,000円でスマートフォンの価格が障壁となりケータイ（フィーチャーフォンもしくはガラケー）からの乗り換えを躊躇している方にオススメしたいと語った。

また、g02は同社のSIMおよび端末のオンラインストア「goo SimSeller」で昨年より取り扱っている「ZTE Blade Vec 4G」の薄さ・軽さはそのままに、大容量バッテリーやカメラの性能向上、そして要望の大きかった外部メモリー（microSDカードスロット）を搭載したミドルレンジのモデルと説明した。販売価格は20,000円だ。

さらに上位モデルのg03は最もハイスペックな端末とした上で、同社のgoo SimSellerにおけるSIMフリー端末は4万円台のハイスペックモデルが売れ筋となっていることを明かした。

その上で、g03はオクタコアCPUを搭載し徹底的にハイスペックを追求した機種で、販売価格30,000円（税別）は価格の面において圧倒的な優位性があると述べた。

同氏は「今後、お客様からのご意見、ご要望に対し速やかなリアクションをとり、g04、g05、g06と限りなくgooのスマホの世界を広げて参りたいと考えております。」と今後の展望を語った。

また、質疑応答において「g03（グーマルサン）」という名称に関して同氏は「g03までの発表となりましたが今後99、100と続けていきたい。」と述べた上で、名称について「EDWIN（エドウィン）のCMでブラッド・ピットさんが『ゴーマルサン』と言っていたCMのようの『グーマルサン』と口ずさんでいたことが始まり」であると裏話を明かした。

ZTEアジア太平洋ロシア統括本部総経理の張樹民氏
最後にg01およびg02、g03を開発・提供するメーカーのZTEからアジア太平洋ロシア統括本部総経理である張樹民氏が登壇し、「（g01から03のベースモデルになった）”Blade”シリーズはZTEの携帯端末の名を世界に広めたモデルです。抜群のコストパフォーマンス、優れたユーザー体験の代名詞となっています。」と語り、フラグシップモデルであるg03について解説した。

Qualcomm製「Snapdragon 615」を搭載し、オクタコアCPUによる高性能と低い消費電力を実現。重い映像もスムーズに再生できると語った。

LEDライトを簡単に点灯できるなど、9種類のジェスチャーコントロールを搭載

Hi-fiサウンド機能
9種類のジェスチャーコントロールや音の面では旭化成エレクトロニクス製DAC（デジタルアナログコンバーター）「AK4375A」を搭載し、原音再生を追求した「Hi-Fiサウンド」に対応していると述べた。

ソニー製の1300万画素イメージセンサー、そして明るいF2.0レンズを搭載
カメラには1300万画素のソニー製イメージセンサー「Exmor RS IMX214」を採用し、スマホでの撮影がより楽しめるものとなったと語った。

インセルディスプレイで鮮やかな色再現とスリムボディーを実現

OSはAndroid 5.0

網膜認証によるロック解除機能を追加予定
g03には網膜認証機能を搭載しており、今年の夏のバージョンアップで機能を追加すると発表した。

また、g01やg02もハイパフォーマンスとリーズナブルな価格を兼ね備え信頼できる製品ですとアピールした。

なお、発売時期はg02とg03はgoo SimSellerから5月1日に出荷予定、g01は5月8日に出荷予定となっており、すでに予約受付が実施されている。

各機種ともにSIMフリーで、NTTグループ会社のNTTコミュニケーションズが提供する仮想移動体通信事業者（MVNO）サービス「OCN モバイル ONE」のSIMカードが付属するが、契約せずに他の通信サービスで利用可能だ。

なお、NTTドコモ向けのFOMAプラスエリアに対応するなど、日本向けのローカライズもされており、確かにコストパフォーマンスは高いと言えるだろう。