ファーウェイ、最新フラッグシップスマホ「Huawei P8」と「Huawei P8max」を発表!5.2インチと6.8インチで、販売国に日本はないものの、NTTドコモ対応周波数帯で発売の可能性も



最新フラッグシップスマホ「Huawei P8」と「Huawei P8max」が発表!

Huawei Technologies(以下、ファーウェイ)は15日(現地時間)、同社のフラッグシップスマートフォン(スマホ)「P」シリーズの最新モデル「Huawei P8」(以下、P8)および「Huawei P8max」(以下、P8max)を発表しています。

P8は約5.2インチフルHD(1080×1920ドット)IPS-NEO液晶(約424ppi)ディスプレイを搭載し、P8maxは約6.8インチフルHD(1080×1920ドット)LTPS液晶(約326ppi)ディスプレイを搭載した機種で、ともにAndroid 5.0(開発コード名:Lollipop)およびEmotion UI 3.1を採用しています。

なお、これまで「Ascend」ブランドを利用していましたが、今回よりメーカー名をブランド名として冠し、新たに「プレミアムモデル」として展開します。発売時期ははじめに投入される国・地域では2015年5月以降。

価格は発表会を行ったイギリス(英国)ではP8のスタンダードバージョンが499ユーロ(約63,000円)およびプレミアムバージョンが599ユーロ(約76,000円)、P8maxのスタンダードバージョンが549ユーロ(約70,000円)およびプレミアムバージョンが649ユーロ(約82,000円)。

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Huawei P8の価格。なお、プレゼンテーション資料はPDFでダウンロード可能


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登壇したファーウェイのRichard Yu氏(写真=左)とJoonsuh Kim氏(写真=右)


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Huawei P8の販売地域(写真=左)とRichard Yu氏が披露したところ(写真=右)


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Huawei P8の製品写真は公式Webページをチェック

ファーウェイではフラッグシップスマホを2012年に「Ascend P1」を発売し、その後、2013年に「Ascend P6」、そして昨年に「Ascend P7」を発売してきましたが、今回、ブランド名をAscendからメーカー名のHuaweiに変更し、サムスン電子(以下、Samsung)なども採用している"プレミアムモデル"として投入します。

また、派生モデルとしてよりサイズの大きなP8maxを用意し、スマホ市場の2強であるAppleの「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」、Samsungの「Galaxy S6」と「Galaxy S6 edge」、「Galaxy Note Edge」に対抗します。

P8およびP8maxはデザインに注力されており、アルミニウムによるユニボディーを採用し、カメラ部分のでっぱりもない完全なフラットデザインによるバランスの撮れた美しさを表現しているとのこと。

また、P8は5.2インチディスプレイながらサイズが約144.9×72.1×6.4mm、質量が約144g、P8maxは6.8インチディスプレイながらサイズが約182.7×93×6.8mm、質量が約168gとなっており、P8の画面専有面積は78.3%とiPhone 6の65.8%やGalaxy S6の70.8%よりも高くなっているとしています。

P8のIPS-NEO液晶はジャパンディスプレイ製でコントラスト比1500:1で、既存モデルよりも透過率が15%向上し、同じ明るさで消費電力が15%削減されています。

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カメラ機能も台湾のデジタルカメラOEMメーカーAltek製の専用画像処理チップを搭載し、RGBWの4色で処理することで色再現性を高めているほか、既存機種よりもコントラストが32%高く、暗所でのノイズを78%抑えて撮影できるとのこと。

また、iPhone 6 Plusよりも補正角の大き光学手ブレ補正もiPhone 6 Plusが0.6°のブレまで補正できるのに対し、倍の1.2°まで補正できるなど、かなり力を入れているとアピールしていました。画像処理の魅力を伝えるため4月27日より「Instagram」においてキャンペーンを実施。

さらに、自動シーン認識で人の肌を綺麗に写す顔認識などに対応。被写体の動きに合わせて光のエフェクトを追加できる「Light Painting」や他の合計4台のP8で撮影した動画を合成して1本にすることで4アングル動画を作成できる機能などが利用できるようになっています。

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通信性能も向上させており、同社が開発した「Signal+」というデュアルアンテナ技術によって持った時などに電波が遮蔽されて感度が悪くなる問題を解消したとのこと。

また、最も高速な無線LAN(Wi-Fi)スポットを自動で検索して接続する「Wi-Fi+」や海外に行った時に電源を入れると現地の携帯電話ネットワークの接続が3倍速くなる「Roaming+」、混雑した場所で相手の声がより明瞭に聞こえる「Voice+」、周囲の騒音をカットしたり、ハンズフリーでも相手の声がクリアに聞こえる機能も導入されています。

プロセッサーは傘下のHiSiliconが開発した「Kirin 930」または「Kirin 935」を採用。ともに64bit対応のARM製「Cortex-A53」の2.0GHzクアッドコアCPUと1.5GHzクアッドコアCPUを内蔵したオクタコア(8コア)となっており、Ascend P7と比較してCPU性能が80%、3Dグラフィック性能が100%向上しているということです。

新たな入力方法としてジャスチャー機能を拡充し、拳で画面を2回叩くとスクリーンショットが撮影できる「Knuckle Sense」機能にも対応しています。
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主な仕様は3GB内蔵メモリー(RAM)やmicroUSB端子、位置情報取得(GPS、A-GPS、Glonass、Beido)、microSDカードスロット、デュアルSIM(LTE対応nanoSIMカードサイズ×2、1つはmicroSDカードスロットと共通)加速度センサー、ジャイロセンサー、環境光センサー、近接センサー、電子コンパス、重力センサーは共通。

違う部分はP8では64bitオクタコアCPU(HiSillicon製2.0GHz×4+1.5GHz×4の「Kirin 930」)、16GBまたは64GB内蔵ストレージ、、光学手ブレ補正(OIS)に対応したF2.0レンズ搭載の約1300万画素CMOSリアカメラ、約800万画素CMOSフロントカメラ、2.4GHzなIEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 4.1+LE、2680mAhバッテリー。

Mystic Champagne(ミスティック・シャンパン)およびPrestige Gold(プレステージ・ゴールド)、Titanium Grey(チタニウム・グレー)、Carbon Black(カーボン・ブラック)の4色が用意。4G LTEのUE Category 6に対応し、キャリアアグリゲーションによって下り最大300Mbpsおよび上り最大50Mbps、3GはDC-HSDPA+で下り最大42Mbpsおよび上り最大5.76Mbpsに対応。

対応周波数帯はモデルによって異なり、モデル「GRA_L09」および「GRA_UL00」では以下のようになっています。初期投入国・地域には日本は記載されていませんでしたが、GRA_L09はNTTドコモの800MHz帯に対応しており、日本でもAscend P7と同じようにSIMフリーモデルとして発売される可能性はありそうです。

・GRA_L09
TDD LTE:B40
FDD LTE:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B20/B25/B26/B28
UMTS: 800(B6,Japan)/800(B19,Japan)/850/900/1700/1900/2100MHz
GSM 850/900/1800/1900MHz
Support NFC

・GRA_UL00
TDD LTE: B38/B39/B40/B41 (2555MHz~2655MHz)
FDD LTE:B1/B3/B4/B7
UMTS: 850/900/1700/1900/2100MHz(B8/B5/B4/B2/B1)
GSM : Main card: 850/900/1800/1900MHz
Second card:850/900/1800/1900MHz

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Huawei P8maxの販売地域(写真=左)とRichard Yu氏が披露したところ(写真=右)


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Huawei P8maxの製品写真は公式Webページをチェック

P8maxでは64bitオクタコアCPU(HiSillicon製KirinでGPUはMali-T628 MP4)、16GBまたは64GB内蔵ストレージ、デュアルLEDフラッシュや光学手ブレ補正(OIS)に対応したF2.0レンズ搭載の約1300万画素CMOSリアカメラ、約500万画素CMOSフロントカメラ、2.4および5.xGHzなIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 4.0+LE、磁気センサー、4360mAhバッテリー、連続動画再生時間約16時間、連続通信時間約10時間(Wi-Fi利用時)。

ボディーカラーはLuxurious Gold(ラグジュリアス・ゴールド)およびMystic Champagne(ミスティック・シャンパン)、Titanium Grey(チタニウム・グレー)の3色が用意。4G LTEのUE Category 6に対応し、キャリアアグリゲーションによって下り最大300Mbpsおよび上り最大50Mbps、3GはDC-HSDPA+で下り最大42Mbpsおよび上り最大5.76Mbpsに対応。

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記事執筆:memn0ck


■関連リンク
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Huawei Launches the P8; A Revolutionary Light Painting Smartphone that Breaks New Ground in Fashionology by Combining the Best of Fashion and Technology - Huawei Official Site
Huawei Maxes Creativity with the Global Launch of the Huawei P8max Smartphone - Huawei Official Site
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